2025年11月26日に行われた高市早苗首相と野党4党首による初の党首討論で、注目が集まる 日中関係改善に向けた首相の方針 が語られました。
台湾有事を巡る発言で中国との関係が冷え込む中、高市首相は「建設的・オープンな対話を通じて良い関係を作るのが責任」と述べ、対話路線への回帰を明確にしました。
本記事では、討論内容のポイント、中国の反応、そして今後の日中関係がどう動くのかを分かりやすく解説します。
高市首相、日中関係は「対話で良い関係を作るのが責任」
26日に開かれた党首討論では、立憲民主党の野田佳彦代表が「台湾有事を巡る首相発言で冷え込む日中関係」について質問。
これに対して高市首相は次のように回答しました。
さらに首相は、10月末に行われた 習近平国家主席との首脳会談 で
- 戦略的互恵関係を包括的に推進する
- 対話チャンネルを維持する
という方針を確認していたことを強調しました。
政府としても、この方針を「揺るがず堅持する」と明言しています。
台湾有事の答弁が中国を強く刺激
問題となったのは、今月7日の衆院予算委員会での高市首相の答弁です。
中国が台湾を海上封鎖した場合について問われ、首相は「戦艦を使った武力行使があれば、存立危機事態になり得る」と述べました。
この発言に対し中国側は強く反発し、
- 日本への渡航自粛の呼びかけ
- 日本産水産物の輸入停止
- 中国内メディアでの批判強化
など、実質的な圧力を強めていました。
今後の日中関係は改善に向かうのか？
今回の党首討論は、高市政権の外交姿勢を示す重要なメッセージとなりました。
▼ 高市政権の現行方針
- 強硬ではなく“対話重視”
- 戦略的互恵関係を維持
- 首脳間の約束を破らない姿勢
- 台湾有事への備えは続けるが、むやみに刺激はしない
これにより、冷え込みつつあった日中関係が“改善へ向けた動き”に転じる可能性もあります。
ただし、中国側の反発が完全に収まったわけではなく、外交の舵取りは依然として難しい局面が続くとみられます。
まとめ：対立ではなく“対話”へ戻した高市首相の一歩
今回の党首討論で高市首相は、
台湾有事を巡る緊張の中でも 「対話で関係改善を目指す」 という姿勢を明確にしました。
- 台湾有事発言が中国の反発を招いた
- 中国は日本への渡航自粛や輸入停止など圧力を強化
- それでも首相は“戦略的互恵関係の維持”を重視
- 日中関係を安定させるのは首相の「責任」と明言
今後は、強い対立を避けつつ、安全保障と外交のバランスを取れるか が注目ポイントとなります。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
