石平(せき・へい)氏とは? ~中国出身の保守系論客~

石平氏は、1962年中国四川省生まれの評論家。
2007年に日本へ帰化し、日本国籍を取得した元中国人です。
- 北京大学哲学科卒業後、1988年に日本に留学
- 神戸大学大学院で哲学を研究し、日本文化に深い関心を持つ
- 中国共産党に批判的な姿勢を強め、著書・TV出演で保守的論調を展開
- 2007年、日本国籍取得
- 2025年、日本維新の会から参議院選挙への出馬が報道され話題に
中国出身でありながら、むしろ中国共産党を強く批判し、「反中の論客」として知られる存在です。
帰化人が国政に出るリスクとは?問題点と論点を整理

石平氏のような帰化人の国政進出については、法的にはまったく問題ありません。
日本では、帰化すれば選挙権・被選挙権ともに取得できるため、参院選への立候補は合法です。
ただし、以下のような懸念や議論が起こるのも事実です。
1. 【アイデンティティの曖昧さ】
「心から日本のために働いてくれるのか?」
帰化後すぐに政治家になるケースでは、国民の間に忠誠心や価値観のすり合わせに疑問を持たれることがあります。
2. 【スパイ・利害の可能性】
一部の保守派からは、外国政府との潜在的なつながりを警戒する声も。
特に中国・韓国出身者に対しては疑念が根強く、石平氏のような「反中スタンス」であっても、出自そのものを不安視する意見があります。
3. 【投票判断の難しさ】
選挙での情報提供が不足している場合、有権者は「どこの誰なのかよく分からないが当選していた」という事態にもなりがち。
帰化人に限らず、国籍取得の経緯や背景をより透明にする制度整備が求められています。
石平氏に関しては“異例のケース”
しかし、石平氏は他の帰化政治家とは一線を画しています。
- 日本文化に深く傾倒し、20年以上在日
- 中国の体制を明確に批判
- 天皇陛下への敬意を公言
- 保守論壇での評価が高い
このように、石平氏自身は「日本の国益とアイデンティティを守る立場」を強くアピールしており、「出自が中国だからダメ」という短絡的な批判には当てはまりません。

石平氏は意外にも反中国、親日の方だということがわかりました。
しかし帰化人ということや、本当にあの中国から関係を断ち切れたのかについて不安を拭えないというのが正直なところです。
まとめ:石平氏の出馬は“新たな国政の問い”を投げかける


2025年の参院選に向けた石平氏の出馬は、保守層の支持を集めつつも、「帰化人の政治参加」というテーマに再び光を当てる契機となりました。
「民主主義国家において、国籍と忠誠は同一ではない」
そのことを私たちがどう捉えるかが、これからの多様な国政のかたちを左右するのではないでしょうか。